第167章医療機関

その言葉に、リチャードは危うく吹き出しそうになった。

グレイスの顔色が瞬く間に曇った。だがウィリアムの前では、怒りを露わにするわけにはいかない。湧き上がる憤りを押し殺し、無理やり笑みを作るしかなかった。「コリンズ先生のおっしゃるとおりですわ。口出しはいたしません」

彼女がいくらか理性を見せたのを見ると、アティカスはそれ以上気に留めるのをやめた。治療の時間が終わると、看護師たちがウィリアムに服を着せる手伝いをする。まさにそのとき、グレイスがさっと割り込んだ。「私がやります」

「トーマスさん、そういうことは専門の者に任せてください。あなたにできる仕事ではありません」リチャードはそう言い、グレ...

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